こんばんはDJあおいです

読者さんからこんな相談をいただきましたよ







お悩み

初めまして、いつも拝見しております。

職場でずっと理解できないことがあり、ご連絡いたしました。
現在30代でSEをしており、職場の上司と後輩についてご相談となります。
上司については、期限的に余裕があるタスクを、当日締め切りになるまで部下に振らないことや、翌半期に実施する内容をできもしない工数で顧客先に提出したり(結局できずに割り込みタスクが多くできませんでしたと3回連続で報告しております。)、
後輩については、自分で解決できないタスクを相談してきて、私が残業して対応しても「ありがとうございます」の一言もない上に、周りが残業していても自分はやることがなくなったら、当たり前のように定時で帰ります。更に、その後輩から相談を受けたタスクを20時近くまで対応していたときに、信じられないものを見る目で「もう20時ですよ!」と言ってきました。その時は19時ごろにその相談をしてきた上に、タスクのヒアリングをするために後輩も残っており、自分のスケジュールの兼ね合い上その日にヒアリングを終わらせる必要がありました。

はじめは、そこまで配慮できる余裕がないのかと思い、上司のタスクを自分で積極的に巻き取ったり、後輩についても優しい先輩でいた方が良いかと思っていましたが、2年程一緒に仕事してきて、何も変わらないかったため、私がなめられているだけだったり、都合の良いように扱われるだけだと思い、ここ半年は体制変更もあり、別の上司や別の後輩・同僚とよくコミュニケーションをとっています。
ここまでなら、その二人はまわりが見えていないだけで、仕事に対してやる気がないだけだと結論付けることができたのですが、一番腑に落ちないことが、私の尊敬している現場のリーダーがその二人を評価していることです。
正直どちらも自分の失敗を隠したり(その失敗を私に押し付けて顧客先のひとから私がお叱りを受けました。)、この人には良く思われた方がいいだろうという人にはとても気が利くように振舞っているように、私からは見受けられてしまっていますし、実際にその場を目撃したこともあります。
なぜ、その現場リーダーがその二人を評価しているのか理解ができないです。
私が見落としている二人の良いところがあるのか、それとも単純に二人にそのリーダーは騙されているだけなのか(結構できる鋭い上司です。)。
あおいさんならどのように解釈し、自分の中に落とし込みますか?

たくさんご連絡が来ている中、お手に取っていただけましたら幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。







感情的に相手を断罪しているわけでもなく
被害者意識を振りかざしているわけでもない
それでもなお納得できない
という温度の低い違和感が、文章の行間にずっと滲んでいるように思えました

おそらく相談者様は、自分が不当に扱われたことそのものよりも
『なぜ、あの二人が評価されるのか』が理解できないのだと思います
努力が報われないから苦しいのではなく
評価の基準が自分の知っている『仕事』と噛み合っていないことがどうしても飲み込めない

ここで一度、かなり身も蓋もない話をします

評価されているのは、仕事の中身ではありません
評価されているのは、『評価者にとって扱いやすい振る舞い』です

期限直前までタスクを振らない上司も
無理な工数を出して失敗を繰り返す上司も
その失敗を自分の責任として正面から引き受けない限り
上から見ると『致命的な問題』には見えません

なぜなら、現場は回っているからです
誰かが裏で帳尻を合わせている限り
マネジメントの失敗は表に出てこない

後輩についても同じです
困ったら投げる、感謝はしない、定時で帰る
それでも評価が下がらないのは
その人が『自分を犠牲にしてまで仕事をしない』からです

冷たい言い方かもしれませんが
消耗しない人は、組織から見て長く使える
多少仕事の質に問題があっても
自分を守るのが上手な人は結果的に評価テーブルから落ちにくい

では、現場リーダーは騙されているのでしょうか

可能性は低いと思います
鋭い上司であればなおさら
すべてを見抜いている可能性もあります

ただし見抜いたうえで
『そこを問題にしない』という選択をしている

リーダーという立場になると
誰がどれだけ消耗しているかよりも
自分の前に『どれだけ問題が上がってこないか』の方が重要になる
そういう判断をする人は、現実に少なくありません

ここで、相談者様自身の話に戻ります

相談者様はなめられていたわけではありません
むしろ逆で、信頼されすぎていた

文句を言わず、火消しをし
仕事を止めず、場を壊さず
最終的に何とかしてしまう人

だからこそ『評価しなくても回る人』になってしまった

誠実さは、美徳ではありますが
組織の中では自動的に評価へ変換されるものではありません
声に出さず、形にせず
ただ引き受け続ける誠実さは
『存在しない』のと同じ扱いを受ける組織もあります

半年ほど距離を取った判断は
逃げでも甘えでもなく、かなり健全です
この違和感を『自分の心が狭いせい』で処理し続けていたら
遅かれ早かれ、心か体のどちらかが壊れていたでしょう

相談者様が見落としている
その二人の『良いところ』は確かにあります
それは、評価される立ち回りができることです

ただしそれは
仕事の誠実さとは別の能力です

その現実を知ったうえで
同じ土俵で演技を覚えるのか
その演技が不要な場所へ移るのか

選択肢は、その二つしかありません

『ちゃんとやっていれば、いつか分かってもらえる』
そういう世界ではない
そう気づいてしまった人の相談だと私は受け取りました




以上
DJあおいでした



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