こんばんはDJあおいです

読者さんからこんな相談をいただきましたよ







お悩み

私は40代の嫁です。子供は県外に出ています。
そして隣に義実家があります。義父が去年くらいから認知症を患い、進行しているようで最近は夜な夜な起きて妄想で怒って叫んでいるようです。そのたび義母がいつも付き添っています。夜だけでなく日中も色々と大変そうで、何か手伝うことなどないか?と聞いても、義母は、「大丈夫」としか言わないです。デイサービスなどをすすめましたが、義父が嫌がり、行ったとしても家で暴れるのではないか?(義祖母も認知症でそんな感じで大変だったので)と義母もデイサービスなどは懸念しています。
そんか義母をみて、どうみても大丈夫ではないな、いつか倒れるのではないかと思って心配です。私には何もできることもなく、義母が話かけてきた時にはじっくりと聞くようにするくらいしか、どうすれば良いかわかりません。

そんな中、実は主人も海外赴任により6.7年海外に行っていて、これからも日本に戻る気持ちはないようです(海外の方が稼げる為、また45歳と年齢的にも日本での再就職はむずかしそうです。)
わかってはいるのですが、主人の両親のことなので「元気な間に帰ってきたら?」と伝えるのですが、主人はあまり乗り気ではないようです。

私は、嫁に言った身分なので自分の親のところにはなかなか行けません。そばにいたくてもいれません。何があっても手助けができません。
だからこそ、義実家を大切にしていきたいと思っても、私は嫁で所詮他人。
どんなに心配しても力になれないので、義両親が望むなら主人が近くにいた方がよいだろう、なによりその方が何かあった時も後悔しないのでは?と思って伝えました。
すると「そんなに大変なら家出れば?」「別に面倒見なくていい」と言われました。

面倒見たくないとか、そういうので意味はないのですが。そんな風に言われると、私の思いは偽善なのか?いい嫁にみられたいだけなのか?と自分が嫌な奴に思えてきます。
自分の思いを主人に押し付けすぎているのでしょうか?
これから、考えていけば良いのか悩みます。



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とてもリアルで切実なご相談ですね
これは個人の家庭の問題であると同時に
日本社会全体が直面している『少子高齢化・介護の担い手不足・家族の地理的分散』という大きな課題とも重なっています

相談者様は『自分の親には会いに行けないけれど、嫁ぎ先の義両親は隣にいる』という状況に強い責任感を感じておられます
ただ、ご主人の『別に面倒見なくていい』という反応からもわかるように
本人(息子)と『嫁である立場』の温度差が生じています
これは決して『偽善』や『いい嫁アピール』ではなく
近くにいるからこそ目に入ってしまう現実に対して自然に湧く思い
むしろ人として当たり前の感情です

介護を担う人が『大丈夫』と言うとき
多くの場合は『大丈夫ではないけれど、頼れない・迷惑をかけたくない・恥ずかしい』といった気持ちが隠れています
特に認知症介護は、外から見えにくく家の中で抱え込みやすい、という特徴があります
相談者様が義母の言葉をそのまま受け取らず、心配し続けているのはとても鋭い視点です

ご主人の立場で考えると、海外赴任中は物理的に距離があり
介護の大変さや日常の細かい困難は情報として知っているだけでほとんど見えません
そのため、帰国して現場を直視することで生じる『責任感・後悔・無力感』といったストレスを避けるために、無意識のうちに目を逸らしている可能性があります

こういった心理は『無責任』というよりも
『臆病』といった方がいいのかもしれません
ただし、その結果として現場で苦労している義母や嫁である相談者様に負担が集中するという構図ができてしまうわけです
心理的には理解できても、現実としては『誰かが動かないと危険』という矛盾が生じます

本当なら義父は義母が支え、義母は夫が支え、夫は妻が支え、その全体のサポートとして様々な制度を利用するのが理想なんですけどね
現状ではデイサービスなどのサポートと、夫というパーツが欠けている分、義母と相談者様に負担が掛かっている状況です
あまり悠長に考えている暇はありませんね
早急な対応が必要な事態だと思ってください

『そんなに大変なら家出れば?』『別に面倒見なくていい』という夫の言葉の裏には
『きっと面倒を見てくれるはず』という算段があるんですよね
一見無責任に見える発言の裏には
心理的に安全圏に留まろうとする計算が隠れているわけです

これは責めても動きにくいタイプなので
現実的に動かしたい場合は単純に『帰ってきてほしい』と言うよりも
本人に『帰らなかった場合のリスク』を具体的に示す方が効果的です

『今後義両親の面倒を全部一人で負担することはできない
もしあなたが何もしないなら、今後の対応は親族で分担して決める
具体的には外部サービスを導入し、費用はあなたの負担も含めて精査する
あなたが関わらない選択をするのなら、その意思も記録しておく
2週間以内に具体案を示さないなら、地域包括・ケアマネと相談して介護の応急対応を進める
あなたの不在は免責されない』

と、ハッキリと言ってやってください


以上
DJあおいでした



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