こんばんはDJあおいです

読者さんからこんな相談をいただきましたよ







お悩み

あおいさん

数年前から拝見しております。
ほかの相談者様に向けてのお言葉ですが、
私にとっても救いになるお言葉が沢山あります。
今回気持ちの吐き出しみたいな形になりますが、
目に止まればいいなと思いメールさせていただきました。

現在未就学児2人育てている31歳の女です。
下の子は1歳になったばかりですが、
保育園も決まり今年4月から育休明け仕事に復帰しております。ちなみに週5、6時間勤務です。
旦那は私が復帰する一ヶ月前に急に単身赴任になってしまいました。
実家も飛行機の距離にあるため、ここまで一人で頑張ってきました。

が、心も身体もボロボロで疲れてしまっています。
仕事の日で家でご飯を食べられたことがありません。
覚悟して出産しましたが、当然一息つく暇もなく仕事家事育児に追われています。
休みの日は溜まった家事をこなすだけで精一杯です。

毎日「辛い」という気持ちと戦って生きているような感じです。ありがたいことに出産前は「風邪?何それおいしいの?」レベルの健康体でしたが、復帰してからはずっと風邪ひいたママ仕事してる状態です。

一人でも大丈夫と思っていたのに、疲れてしまいました。言い訳かもしれないのですが、日々疲れすぎて仕事も上手く行きません。
体力ある方だと思ってたのに自己嫌悪です。
同じように頑張ってる人も沢山いると思いますが、
母親なのに弱音を吐くのは甘えなのでしょうか?

訳の分からない相談ですみません。



オーディブル



『母親なのに弱音を吐くのは甘えなのでしょうか?』

この言葉には、胸が締め付けられる思いがします

結論から言えば、甘えではありません
むしろ、ここまで無理を強いている社会の仕組みそのものが問題なんですよね

妻帯者で未就学児がいる社員が単身赴任って…
個人的な感覚で言わせてもらえば鬼畜の所業とも思えるのですが
この背景には、日本の企業文化があります

特に大手メーカーやインフラ系企業ではいまだに『全国転勤・単身赴任』が当たり前とされる人事制度が残っています
家庭の事情よりも『会社への忠誠心』を優先する古い価値観の名残です

一方で外資系企業や欧州では『勤務地固定』が基本で
家族を切り離すような働き方はほとんど存在しません
家族事情を無視してまで異動させるのは
むしろ人材流出や企業イメージの悪化につながるからです

つまり、日本の雇用文化は私たちが思っている以上に停滞しており
そのしわ寄せが家庭、とりわけ母親に集中しているわけですね

『働き方改革!』とか『多様な働き方!』といったスローガンはずいぶん前から出ていますが
実際のところは 『残業時間を減らす程度の改善』にとどまっていることが多いんですよ
大きなことを言っているわりに小さな成果しか実現できていないんです

今回の相談者様のように
父親が単身赴任で家庭に不在
母親がワンオペで心身ともに限界
これ以上子どもを持つ余力はないと感じる

こうした状況は決して例外ではありません
実際に『もう一人欲しいけど無理』と諦める家庭は少なくなく
それが少子化の大きな一因となっています

北欧やフランスなど出生率が比較的高い国では
転勤文化がなく勤務地は基本固定
男性育休が当たり前
保育や学童が手厚く整備されている
といった環境が整っています
つまり『子育てと仕事の両立が可能な仕組み』が社会にあるのです

相談者様は『体力があると思っていたのに自己嫌悪』と語られていますが
それは、あなたのせいではありません
制度が古すぎるために、個人に過剰な負担を押しつけられている結果です

弱音を吐くことは甘えではなく自然な反応です
むしろ弱音でも吐かなければ心身が壊れてしまうんですよね

問題は古い雇用文化と社会制度が、子育て世代に無理を強いていることにあります

『育児と仕事を両立できる社会』をつくることは
相談者様個人の救いになるだけでなく
日本全体の少子化対策にも直結する課題です

だからこそまずは、自分を責めないでください
そして弱音は、甘えではなく『SOSのサイン』として大切に受け止めてほしいのです

以上
DJあおいでした



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