こんばんはDJあおいです

読者さんからこんな相談をいただきましたよ







お悩み

あおいさんこんにちは。
高校生の頃から、ずっと大ファンです。

私は25歳の女です。
私は自分で自分の好きなものがわからず、推しもなく、無趣味です。
共通の趣味でコミュニティを広げる、好きなことを楽しむことに憧れがあります。

最近、人生を振り返っていて小学生から中学生の間の母との記憶で、違和感を覚えることを思い出しました。私に私らしい特徴、好きなものがないのは、これまでの経験が影響してるのかも、と思いました。
以下はそれです。

幼少期、様々な習い事をさせてもらっていた中で、自分からダンスを習いたいと言ったとき、ダンス?そんなもの習わせないよと言われ諦めました。
家でこっそり描いていた漫画を母に見られたとき、漫画を描くなんて何にもならない辞めなさいと言われ、辞めました。
小学生の時から、「信じられるのは家族だけだよ。友達は裏切ることがあっても、家族、特にお母さんだけは信じていいからね。悩みがあったら全て1人で抱えてはいけないよ隠しちゃダメだよ。全部言ってね。」と言われ、その通り恋愛、友達などの悩み全て言っていました。今もそうで、母以外に相談できる人は1人もいません。
小学高学年の夏休み、家にいたら、なぜ毎日家にいるの?まさか友達と遊ぶ予定を立てなかったの?なんでそうなるの?家にいないで人と会わなきゃやばいよ、と言われ無理やり予定を組んでいました。大人になっても連絡を取ったり会う友達は1人もいないので、その時も心から会いたい友達だったのかわかりません。今でも、予定を入れないといけない、より多くの色んな友達に好かれないといけない、と思ってしまいます。
学級委員や、応援団、など学校や行事で目立つものをしなさいと言われ、本当は向いてないと思ってたし、やりたくないけどとりあえず目立つものをやってきました。オーディションや立候補しなくて、私が目立つポジションにならなかった行事には、行く意味ないよね?と母は参観してくれませんでした。それの影響なのか、今でも一般的な幸せを追い求めてしまいます。ただ私は、学歴も経歴もぱっとせず、結婚もできていないので、自分には価値がないとか、母に申し訳ないと思っています。
人と遊ぶ時は、楽しいね!と言うんだよ、言ってたら楽しくなるからね、と言われそれを今も実践しています。楽しくなくても。
中学生の時にクラス会に行こうとしたら、なんでそんなものに行くの?と言われ3年間断りました。
友達と遊ぼうとしたら、あの子とは関わらないほうがいいと言われた子とはみんな距離を置きました。
家で先生の話をしたら、私は先生を信じていない、嘘っぽいと言われ、私も先生が嫌いになり、態度もよそよそしくなりました。

自分がいいと思ったことは、だいたい否定されてきたし私の選択は間違ってるんだと思って、いつも何か考えることがあったら母の意見を聞いています。
ただ、否定はされても、その代替案は出してくれず、じゃあどうしたらいいの、といつも混乱して生きてきました。
そんなこんなで私は自分の好き、がわからず人に合わせてばかりで、色がなく日々何も楽しくありません。無理するのも疲れたからなのか、ふっきれたのか、金銭、時間、心の余裕がなくなったからなのか、他者と必要以上に関わる気が失せて孤独まっしぐらになろうとしています。
別に好かれたいと思わないからなのか、自分の外見にまで気を遣えなくなってきました。前は、それが唯一楽しかったのに。

こうなったのには、母に言われたこととかが影響してるのかもと思ったのですが、誰にも言えず、匿名で相談できるメールをさせていただきました。

25歳にもなって人のせいにしていますね。やはり大人になったら全部自己責任でしょうか。

母とは、いまでも頻繁にカフェや食事、ショッピングに行きますし、悩みを全て話しています。感謝しています。
前に比べて母も丸くなり、あまり否定もしなくなりました。
母もいい年齢になってきて、母がいなくなったらと思うと不安でたまりません。生きていける気がしません。
母の代わりになる人はいないし、相談相手もいないし(あおいさんがいました!)、遊ぶ相手もいません。

高校、大学時代にできた友達はいますが、彼らにとっての私の存在は小さいし、他の友達や恋人がいたら私なんていらないんだろうなと思ってしまいます。
もしここで趣味や好きなものがあったら、もっと相手のことも好きになれたり興味が持てるし、独りでも人生が楽しそうだと思います。
これから私はどうしたら変わるのでしょうか?
何がいけないのでしょうか。



オーディブル



うわ、典型的なダブルバインドですね
お辛かったでしょう
ご心痛お察し致します

ダブルバインドとは、一貫性のない矛盾したメッセージを受け取り
どちらを選んでも否定される状況です

相談者様の場合
『自分で選んだことをやめなさい』と言われる一方で
『目立つことをしなさい』『楽しいと言え』と命じられる

『家族だけを信じろ』と言われ、友達との関わりは制限されるが
同時に『外で人と会わなきゃダメ』と矛盾した要求をされる

自分の好きなこと(漫画、ダンスなど)は否定されるが
代替案は示されず、どうすれば良いか分からない

このように『どちらを選んでも否定される』環境で育つと
判断力や自分の好み、価値観を育てる経験が阻害されます

自分で考えるより母親の意見に従う方が安全と学習して思考停止
選択や興味を母親に否定され続けたため、『自分は何をしたいのか』が分からなくなる
母親以外の人間関係の経験が制限され、『誰にも相談できない』『他人に価値を見出せない』という状態
表面的には『楽しい』と言う、目立つことをするなど、他者の期待に合わせる行動パターンが身についてしまっている状態です

自分の好きなこと、やりたいことを見つけられない
他者との関係で自己表現が困難なこと
母親依存が強く、母親不在を想像するだけで不安になること
これらは自己決定経験の不足と過剰適応の習慣に起因しており
相談者様の責任ではありません
全ては母親の責任なのですよ

母親の言動は心理的虐待(精神的虐待)に該当するもので
本来なら児相案件なのですが、そのまま成人を迎えてしまったんですね

でも、25歳という年齢ならまだ十分に自己形成をやり直せる時期です
母親との接触を極力避けるようにしてください
自己決定の経験を積み重ねれば
自分の感覚を取り戻すことはできます

決して『自分がない』わけではなく
『自分を抑制されている』というだけですからね


以上
DJあおいでした



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オーディブル




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