こんばんはDJあおいです

読者さんからこんな相談をいただきましたよ







お悩み

あおい様、いつもブログ拝読しております。
今回相談したいのが、DINKS(双方が働き、子どもを持たない選択をする夫婦)という生き方と、跡継ぎを遺す親孝行のことです。

私と主人はその生き方を選択をしています。
理由は、私に遺伝性の疾患がわかっているためと、主人が晩婚であるためです。
ふたりとも、子どもは可愛いと思っていますし、好きです。しかし、『何がなんでもほしい』とまでは思ってないため、子どもを幸せにできないリスクを考えてこの選択をしました。
義理の両親もとても理解のある方で、私の身体について責められたことも、孫を産めと催促されたことも一度もありません。

そして、私のきょうだいは独身の妹のみです。妹は結婚願望がありませんが、それについても特に気にしていませんでした。

しかし、お盆休みに実家の両親と、もしものことについて話し合っていた際、実父から
「俺は直葬でいいし、お墓もいらない。無縁仏で構わない。葬儀を行っても参列者はほとんどいないし、お墓は維持が大変だから。お金がかかるだけだ」
と言われました。

私はそれを聞いて、本当に申し訳ない気持ちになりました。
私に男児が、女児でもせめて孫が一人でもいれば、そんなことを言わなかったのだろうかと思うと申し訳ないです。
うちには男兄弟がいないのだから、妹の分も、長子である私がもっと『家』というものに責任を感じて行動すべきだったのだろうと思い、罪悪感に苛まれています。

親の最期を飾ることは、子世代である私達の責任だと思うので、
親孝行できてないんだと痛感しました。

父に謝罪すると、
「親は子ども達にできる限りのお金を遺したいものだ。墓の維持にもかなりのお金がかかるんだから、次世代に負の遺産を押し付けていることになる。どこかでこの流れを止めるべきなんだ、だからこれでいい」と返されました。

主人にも相談したのですが
「父親の老いと母親の遺伝で、何の責任もないはずの我が子の心身に負担をかけたり、お金に不自由をさせる可能性がある。
子どもを持つなら、幸せにしてあげたい。幸せにしてあげられる自信がないのに、家督を継ぐだとか墓守だとか家のために子どもを作りたいとは思えない」
ということを、だいぶ優しくオブラートに包みながら言われました。

主人の言うことは正論だと思います。また、確かに父の言うとおり、墓は負の遺産という側面もあるでしょう。
しかし、やっぱり『親の最期や死後を美しく飾ってあげることができない』という申し訳無さがあります。

病室でなるべくたくさんの子や孫に囲まれながら最期を迎え、盛大に葬儀を執り行い、立派な墓に入れ、お墓参りにも行き、しっかりとそれを守っていく…それこそが親に提供すべき理想の最期なんじゃないかと、そんなことを思って落ち込んでいます。

そのため、お母様であり奥様でもあるあおい様の目線から、率直なお考えやアドバイスが聞きたいと思いました。
ご意見いただけますと幸いです。



オーディブル



おお、私も相談者様のお父様と同じ考えですよ

直葬でお墓もいらない
遺灰は海に散骨してくれともう遺書に書いてあります笑
まぁ、アップデートされていく遺書なので、今後変わっていく可能性はありますが
今のところはそんな気持ちです

子どもの負担になりたくないという気持ちもお父様と同じですね
寂しくはあるのですが、私が逝ってしまったら、ちょっとだけ悲しんでもらって
後はさっさと忘れて幸せになってほしいというのが本音です

伝統的な価値観を重んじる世代や地域では子や跡継ぎに重きを置く考えは根強く残っています
特に墓・家督・跡継ぎの価値観は根深いです

一方で近年は無縁墓や永代供養、散骨、家族形態の多様化(DINKS、シングル等)に対する理解や制度的代替も増えています
相談者様やお父様、ついでに私の考え方は決して少数派の『非常識』ではありません
価値観の多様化が進んでいるので、時間とともに理解は広がっています

大切なのは『あなた達が納得できるか』と『親の意向』です
社会の声だけで自分を追い詰めないでください

今の罪悪感は『親に最高のかたちで報いたい』という非常に純粋な気持ちから来ています
まずその気持ちは立派で、責める必要はありません

ただし感情と現実は別です
相談者様ご夫妻は『子どもを持たない選択』をリスクや幸せの観点から合理的に下しています
責任感から来る罪悪感は、客観的事実(親がどう望んでいるか/親が子に要求しているか)で検証すべきです
実際にお父様は『墓も要らない。維持は負担だ』とおっしゃっています
お父様の意向こそ最重です

『親を満足させられなかった』と感じるとき
それは『親の理想像』と『現実の自分たち』を比較しているから
けれど親の最終的な望み(お父様の言葉)を尊重することも立派な親孝行なんですよ


以上
DJあおいでした



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オーディブル




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