こんばんはDJあおいです
読者さんからこんな相談をいただきましたよ
お悩み
あおいさんこんにちは。
ブログを見て日々勉強させて頂いてます。
今、悩んでいることがあり、
ご助言をいただけたら嬉しいです。
私は今年の初めに第1子を出産しました。
私は専業主婦として毎日子供と一緒に過ごしています。
昔から子供が好きで、学生の頃から保育園でバイトをしたり、近所の子供たちの子守りをさせてもらったり、そんな時間が幸せで、自分の子供を育てるのも幸せいっぱいの時間だろうなと思っていました。
ですが私に母性が足りないんでしょうか。
最初の3ヶ月くらいは可愛くて仕方なかったのですが、最近では誰か見てくれる人がいると(母や旦那)、私は極力子供から離れようとしたり、旦那のオフを探しては子供を預けて友達とランチに行ったり(別に子どもを連れて旦那の仕事の日に行けばいいのに)、地元に帰れば母に見てもらって友達と夜更かしをしたり。
子供を産む前には、周りでこんな事をしている人を「子どもが子どもを産むなよ」なんて心の中で思っていたのに今は自分自身が、軽蔑していた人達のようになってしまっています。
また、旦那と二人の時間を凄く恋しく思ってしまいます。旦那はちゃんと子供を見ているのに、私は旦那に自分を見てほしいと思ってしまいます。私は赤ちゃん返りしているのでしょうか。
「前は私の話を沢山聞いてくれていたのに」「前は私を可愛い可愛い言ってくれたのに」「前までは夜のドライブとか居酒屋はしごとか沢山できたのに」という気持ちになってしまいます。
妊娠中はこんな事思いませんでしたし、「早く産まれてきて欲しい」「いっぱい愛してあげたい」という気持ちでした。
なので正直自分でも驚いています。
同じ時期に子供を産んだ友達は
「旦那が居なくても子供がいればいいやー」「子供のためなら大抵のことは我慢できる」などと言っています。私も当たり前のようにそういう風になるんだと思っていました。
子供を産んだのに、まだ女性でありたがる自分、子どもすぎる自分が気持ち悪いです。
母性が薄すぎるのでしょうか。
どうしたら改善できるのでしょうか。
ご教授いただけたら幸いです。

出産直後の数ヶ月はホルモンの変化や赤ちゃんの存在そのものの新鮮さから、幸福感や愛着が強く表れます
しかし時間が経つにつれて、自分の自由や夫婦関係を失った喪失感が表面化するのは自然なプロセスです
これは『母性が薄い』のではなく
女性としての役割と母親としての役割の両立に葛藤している状態です
友人が『子どもがいれば夫はいなくても大丈夫』と言ったとしても、それは個人差の大きな領域です
『自分もそうなるはずだったのに』と思い込むことでかえって自己嫌悪に陥っています
社会的比較による母性の理想像とのギャップが問題を深めていると言えるのかもしれません
旦那さんに『私を見てほしい』『前のように可愛いと言ってほしい』という気持ちは、赤ちゃん返りではありません
これは 配偶者との親密性の欲求であり、恋愛関係から親子関係中心の生活にシフトした際の自然なプロセスです
夫婦関係が『育児の共同作業』だけに収束してしまうとこうした渇望は強くなります
『母性が足りない』のではなく『自己の役割の再調整期』だと捉えること
預けられる環境があるのはむしろ大きな強みであり
子どもから適度に距離を取ることは健全な自己保持です
夫婦で育児と恋愛の時間をどう両立するかを話し合うことが有効
比較対象を友人や理想像に置かず、自分の家庭のスタイルを探す視点が必要
罪悪感が強すぎて抑うつや無力感が続く場合は産後ケア外来や心理士への相談を検討した方がいいでしょう
まとめると、相談者様は母性が薄いのではなく、母親役割と女性としての欲求のはざまで揺れている時期にあるだけです
これは多くの母親が経験する自然な過程であり自己否定する必要はありません
むしろ『母であること』と『ひとりの人間であること』を両立させていく過程こそが
健全な母性の成熟といえますよ
以上
DJあおいでした
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