こんばんはDJあおいです
読者さんからこんな相談をいただきましたよ
お悩み
こんにちは。
高校生の時からあおいさんの記事を拝見させていただいて、先日29歳になりました。
いつも心から楽しみにしております。
今回は私自身というより、私のパートナーが抱えている悩みになります。(私29歳、彼27歳です)
私は長らく女性社会、彼は男性社会と、全く異なる世界で働いている為、あおいさんの知見をお聞かせ願いたくメールさせていただきました。
長くなるとは思いますが、ご一読いただけますと幸いです。
私も幾度となく対峙して来ましたが、仕事内容を覚えられない後輩についてです。
彼から先日、
「2時間仕事を教えて、最後に教えたことをまとめようってなったときに、後輩がその2時間分を全部忘れてたらどうする？」と聞かれました。
2時間教えて、その直後に本当に何も覚えていなかったらしいのです。
彼の性格的には、賢いですしコミュニケーション能力も問題はなく、温厚で感情の起伏も激しくありません。今まで教えた後輩たちは問題なく成長してるとのことで、私も7年間彼のことを見ていて、彼の教え方や人との接し方がが下手だとは思わないです。
去年末からそのド忘れくんの教育担当になったらしく、どう頑張っても仕事内容を覚えてもらえず、上司にかけあってもどうにかしてくれるわけでもなく、珍しく頭を抱えています。笑
私の答えとしては、
「耳がピストル方式の人には、5つ教えることあるとしたら1つ教えた時点で本人に振り返りさせてた。それでも5つ教え終わった頃には1つ目のことは忘れてるから、上記のやり方を最低3回は繰り返してた。」と答えました。
（結果的にはそれをしても駄目だったそうです）
私たち二人の意見として、
『教えることを放棄するのはこちらの力不足である』ということが共通認識としてあるため、何とか覚えられないかなと考えております。実際私もこの手のことで悩んだことがあるので、最適な方法があれば教えていただきたい所存です。
彼の話だとそのド忘れくんは、話せもしない気も使えないらしく絶望しております。
長くなりましたが、どうかご縁がございましたらアンサーをお待ちしております。
よろしくお願いいたします！
今回のケースは、単に教える側の力不足ではなく
後輩本人の状態や特性に大きく影響されている可能性が高いんじゃないですかね？
まず考えられるのは『極度の緊張』です
人は強い緊張やプレッシャーにさらされると
記憶を短期から長期に移す脳の働きがストップしてしまいます
つまり『覚えられない』というより『頭が真っ白になり残らない』といった状態です
『できなかった自分を申し訳なく思う → ますます緊張する → もっとできなくなる』という悪循環に陥ることも珍しくありません
この場合の対応は緊張を和らげる工夫が第一歩です
具体的には、2時間まとめて教えるのではなく5分単位で小さく区切り
教えたらすぐに復唱・メモをしてもらう
できたことをすぐ肯定して小さな成功体験を積ませる
そして『間違えていい』『一緒に思い出せば大丈夫』という心理的安全性を意識した声かけを重ねる
これらで緊張の悪循環が少しずつ和らぎ、記憶が定着しやすくなることがあります
次に考えられるのは認知特性や発達的な要因です
緊張を解いても全く改善が見られない場合
ワーキングメモリの弱さや情報処理のスタイルそのものに偏りがある可能性があります
この場合、いくら誠実に教えても『普通の覚え方』では通用しません
対応の軸を『本人の努力』から『環境調整』に切り替える必要があります
具体的には、マニュアルやチェックリストを必ず手元に置き、記憶に頼らず外部化すること
業務は細かく分割し、できるだけルーチン化できる形に整えること
そして教育担当者ひとりで抱え込まず
上司に『ここまで試みたが成果が出なかった』と経過を報告し
配置や役割の見直しを求めることが現実的な対応となります
緊張の影響なのか、それとも特性の影響なのかを見極め
それぞれに合った工夫をしてみることが建設的ですね
そしてそれでも成果が出ない場合は、個人の努力で解決する段階を超えており
組織全体の判断に委ねるべき領域です
彼氏さんが誠実に向き合っているからこそ
責任を一人で背負い込まないことも大切だと思いますよ
以上
DJあおいでした
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