こんばんはDJあおいです
読者さんからこんな相談をいただきましたよ
お悩み
29歳女性です。
誰にも相談できなくなってしまった話を吐露させていただきたいと思い、メールを送ります。
喝をいただけると幸いです。
現在うつ病で通院して4年半になります。
通院し始めた頃に知り合った人と結婚し現在二人暮しをしていますが、喧嘩が絶えないので離婚する予定です。(夫と合意の上で)
一度喧嘩が始まると何時間も嫌味ったらしい言い争いになります。その後1週間〜2週間は口を聞かなくなり、何も根本的な解決ができないまま片方が折れて和解(普段通り話すようになる)を月1のペースで繰り返し、お互いもう無理だな、と思っているところです。
夫から見て、お前は何も頑張らず楽に日々過ごして羨ましい・不公平とのことです。その分、性行為等で労ってほしいと。
私は病気もあってか性行為がとても苦痛で、どう断っても不機嫌になる夫に嫌気がさしています。夫は思い詰めると刃物を持って自傷する素振りをみせます。それが怖くてたまらないです。
私自身はこの数年仕事をしたりしていなかったりで、今は安定した仕事に就くため就労移行支援事業所に通っています。
この事業所に通っている間にすべてリセットしてしまいたいです。
ただどうしても諸手続きが億劫で動く気になりません。
話し合い、実家への報告、各書類の変更、引越し等、考えるだけで気が重くなってしまいます。夫の勤め先の社宅に住んでいるので、この諸手続きをするのは私だけなのも不満に感じてしまいます。
実家は頼れないため無職でひとり暮らしになります。不安なことは山ほどあるけど、きっと新しい生活を始めた方が精神的に楽なんじゃないかと頭では理解しているつもりです。
誰にも話せず、パンクしてしまいそうでメールさせていただきました。
拙い文章ですみません。
ご意見、喝を入れていただけると嬉しいです。
まだ暑い日が続きますので、どうかご自愛ください!

うつ傾向のある方は、しばしば自己肯定感が低く
自分には価値がないと感じてしまうことがあります
一方、パーソナリティ障害を持つ方は
感情が不安定で、常に強い承認や特別な関わりを求めます
この二つの心理が結びつくと
うつ傾向のある方は『この人を救えるのは自分だけだ』と感じることがあります
相手の感情の嵐を鎮めたり、要求に応えたりすることで
『自分は誰かに必要とされている』という感覚を得ることができ
これが自己肯定感の低さを一時的に埋める『餌』になってしまうのですよ
これは、相手を助けることで自分の価値を見出そうとする『救済者願望』と言えるのかもしれません
パーソナリティ障害を持つ方は
見捨てられることへの強い恐怖から
相手に過度に依存したり、時には相手の行動を支配しようとすることがあります
一方、うつ傾向のある方は
自己主張が苦手で、他者の要求に合わせることで衝突を避けようとする傾向があります
この両者の特性が合わさると
互いが互いを必要とする共依存的な関係が形成されてしまうんですよね
パーソナリティ障害の人は自分に依存してくれることで、見捨てられる不安が一時的に和らぐ
うつ傾向の人は依存されることで、自分の存在意義を感じる
うつ傾向のある人とパーソナリティ障害を持つ人は悪い意味で相性がいいんですよ
しかし、この関係は非常に不健全で
どちらも精神的な自立を妨げてしまいます
パーソナリティ障害を持つ方は、周囲から『変わり者』や『理解不能』と見なされることが多いです
うつ傾向のある方が、その『理解されなさ』に共感し
『この人の本当の苦しさを理解できるのは私だけだ』と感じたとき、そこに強い特別感が生まれますこれは、自己肯定感が低い自分にとって、唯一無二の存在として認められたような感覚を与えます
しかし、その特別感は同時に相手の不健全な行動を『私なら受け入れられる』と容認してしまう危険なフィルターにもなってしまうのですよ
この関係は、一見するとお互いを補い合っているように見えますが
実際にはうつ傾向のある人の精神状態をさらに悪化させる可能性が非常に高いです
相手の不安定さに振り回され、エナジードレインされることで
うつ症状が悪化したり、回復が困難になったりするケースが少なくありません
つまり、どちらかが健全な状態になるのではなく
二人で不健全な共依存の沼にはまってしまうということ
この関係は、どちらの精神的な自立も妨げ
悪循環から抜け出すことを非常に困難にしてしまいます
旦那さんの承認欲求が病的に暴走してしまったことと
相談者様のうつが悪化してしまったことは相関関係にあるわけですね
あなたは、ご自身の頭では『新しい生活を始めた方が楽になる』と理解しています
それはまさに、この悪い需給関係から抜け出したいという心の声です
今、あなたが手続きの億劫さで動けないのは、決してあなたが怠けているからではありません
あなたの心と体が、この不健全な関係の中で疲れ果ててしまい、エネルギーが枯渇しているからです
全てを一人でやろうとする必要はありませんよ
就労移行支援事業所の担当者や、自治体の無料相談窓口など
あなたのことを心から支えてくれる場所は身近にあります
あなたの人生は、あなたのものです。
もう誰かのための救済者になる必要はないんですよ
以上
DJあおいでした
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