こんばんはDJあおいです

読者さんからこんな相談をいただきましたよ










お悩み




いつも拝見させていただいてます。
彼氏が出張によく行く人です。
3ヶ月は行きます。毎回遠いので途中帰ってくることもないです。
黙って待つのがいい女だとは思います。
ですがそんなことは出来ません。寂しいことを伝えると
仕事だから、しまいにはめんどくさいといれます。
どうすべきでしょうか




















花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは
雨に向かひて月を恋ひ、たれこめて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し
咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ、見どころ多けれ
歌の詞書にも、
『花見にまかれりけるに、早く散り過ぎにければ』
とも、
『さはることありて、まからで』
なども書けるは、
『花を見て』
と言へるに劣れることかは
花の散り、月の傾くを慕ふならひはさることなれど、ことにかたくななる人ぞ
『この枝、かの枝、散りにけり。今は見どころなし』
などは言ふめる
よろづのことも、初め終はりこそをかしけれ

男女の情けも、ひとへにあひ見るをば言ふものかは
あはでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ、色好むとは言はめ
望月のくまなきを千里のほかまで眺めたるよりも、暁近くなりて待ち出でたるが、いと心深う、青みたるやうにて、深き山の杉の梢に見えたる、木の間の影、うちしぐれたるむら雲隠れのほど、またなくあはれなり
椎柴・白樫などの、ぬれたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて、心あらん友もがなと、都恋しうおぼゆれ





徒然草『花は盛りに』なのですけども、めちゃくちゃ簡単に現代語訳すると

花は満開のときだけを、月は満月だけを見るものだろうか、いや、そうではない
雨に向かって月を思い、簾を垂らした部屋に閉じこもって春の行方を知らないのも、やはりしみじみと趣き深い
今にも咲きそうなほどの梢、花が散ってしおれた庭などにこそ見所が多い
歌の詞書にも『花見に参ったのに、早く散り過ぎてしまったので』とも『差し障りがあって参らなくて』などとも書いてあるのは『花を見て』と言ったのに劣ったことだろうか、いや、そうではない
花が散り、月が傾くのを惜しむ習慣はもっともなことだが、特に情趣を解さない人は『この枝もあの枝も散ってしまった。今は見所がない』などと言うようだ
全ての事は初めと終わりこそ趣き深い
男女の恋愛も、ひたすら会うことだけをいうものだろうか、いや、そうではない
会わずに終わってしまったつらさを思い、無駄となった約束を嘆き、長い夜を一人で明かし、遠い空のかなたの下にいる恋人を思って、雑草の生い茂った荒れた家に昔を思い出すことこそ、恋愛の情趣を理解する
満月の曇りが無いのをはるか遠くの方まで眺めているよりも、明け方近くなって待ち受けて出てきた月が、たいそう趣深く、青みがかっているようで、深い山の杉の梢に見えている木の間の月光、少ししぐれを降らせた群雲隠れの月の様子は、この上なく趣き深い
しいの木、白樫などがぬれている様な葉の上に月がきらめいているのこそ、身にしみて、情趣を解するような友がいればなあと、友がいる都が恋しく思われる

ということです

遠恋でなかなか会えない今、何をすべきか、ではなく
こんな時だからこそ、その恋の趣を感じることが、お互いにとって大切なことなんじゃないでしょうか
満開の桜だけを、欠けていない月だけを見ようとしないように

















以上
DJあおいでした



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