今日は初めての抗がん剤治療が行われた

入院から始まりカテーテルを入れるための手術、そして抗がん剤治療と
ひと息つく間も無く次々と矢継ぎ早に試練が続いていく
これでもまだ序章の序章というのだから気が遠くなる

私ならもうとっくぶちキレて『もうイヤだ!帰る!』泣き喚いているところ
娘の性格が呑気なところに救われている感は否めない
もし私の性格に似ていたらめちゃくちゃ面倒なことになっていたことでしょう

抗がん剤治療は午前に行われ
夕方になってジワジワと副作用が現れるようになった
口数が減り、笑顔が消え
吐き気こそないものの、明らかにダルそう
夕食も一口しか食べられず
『暑い、、、』と言って氷枕をもらい
そのまま力尽きたように寝てしまった

親として子供のこんな姿を見るのはしぬよりも辛い
正直気が狂いそうです

でも、もし『この薬を飲めばその痛みはなくなります、まるで他人事のように胸は痛まなくなりますよ』という薬を手渡されたとしても、たぶん私はその薬は飲まない
この痛みと共に生きていくことを選択すると思います

たぶん、痛みを感じていたいんですよね
胸が痛むのは、この胸の中にこの子がいるから
この痛みは子供の存在を感じているからこそで
この痛みがなくなることは子供がいなくなることに等しい
だからこそ痛みを抱いていけるのだと思います

これから先、脱毛症状があるでしょう
薬やけで肌も荒れていくでしょう
寛解しても、もしかしたら抗がん剤治療による後遺症もあるかもしれない
先を思いやれば不安しかないけど
その度に傷つき、その痛みを抱いて生きていこう

『大変なときはね、大きく変わっているときなんだよ』と
私が教えてあげたことを、私に教えようとする、アホカワイイ娘のために