女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋
DJあおい
KADOKAWA
2018-03-24
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こんばんはDJあおいです

読者さんからこんな相談をいただきましたよ




『あおいさんこんばんは。
いつもブログを拝見させて頂いております。
今日はあおいさんにお話を聞いて頂きたく、ご連絡させて頂きました。

私は、26歳の女性です。

この度、離婚が決まりました。
入籍して10ヶ月のスピード離婚です。
結婚式も数ヶ月後に予定されていました。

相手からは、離婚理由について「信用できなくなってしまったから」「これからの未来を考えられない」と言われました。

付き合って半年ほどで同棲し、2年記念日に籍を入れました。
この人を幸せにするのは私だと、幸せにして貰うだけではなく絶対に私が幸せにするんだと決意したはずでした。

ただ、結婚してからもお互い独身気分が抜けていませんでした。
お互いに飲み会は当たり前、朝帰りもありました。
互いの予定を把握してないことも多くありました。
また、共働きで生活費等もすべて負担は同じだったため、家事を分担していたのですが、私が彼に求めすぎていたのもあります。
家事をしないことで私が怒るのも嫌だ、と言われました。
彼はいつでもすぐに寝てしまうため、平日に会話がほとんどないことについて私が不機嫌になるのも嫌だったようです。

浮気も疑われました。(決して不貞はありません。)
ただ、彼からは「白か黒かではなく、もう信頼出来ないことが嫌だ」と言われました。
互いに飲み会等多く参加していましたし、疑われても仕方なかったのかもしれません。

私としては結婚してすぐの今は、それぞれの価値観や考え方、なにが許せないのか、そういったことをすり合わせていくための期間だと思っていました。
それを思うと、入籍後互いに相手に向き合えていなかったのかなと悲しくもあります。
そして、私としてはまだ10ヶ月なのに、と思いましたが彼からしたら10ヶ月で判断するには十分だったということだと思います。

彼からは何が嫌だとか、そういったことを言って貰えなかったため、今回離婚を言われるまで真面目に考えることが出来ませんでした。
「相手がこうだからこっちもいいじゃないか」と、相手を理由に自分を変えようとしてきませんでした。

喧嘩も多くありましたが、二人の関係をよくするための喧嘩ではなく、互いに意見のぶつけ合いをしていただけだったなと思います。
私自身も、もっとこうあるべきだった、と考えることが多く、反省と後悔ばかりです。

彼は一刻も早く別れたかったようで、「顔を見ると吐き気がする」「おまえの言葉になんの感情も湧かない」等冷たい言葉も沢山ぶつけられました。
言葉や存在を無視されることに我慢出来なくなり、離婚を承諾しました。

こんなに早く別れることになり、親にも申し訳なく、共通の知り合いも多く、周りの目も怖いです。
これからの私の人生も悲観的なことしか考えられません。
これまでの人生を全否定されている気分です。

また、彼は本当に良い人です。
だからきっと、今後の人生私がいなくても絶対に幸せになれると思います。
それもまた、寂しくて辛くて仕方ありません。
縁が切れるということが怖いです。

それでも、私はこんな私でも支えてくれる家族や友人のために、これからも前を向いて生きていく責任があると思ってます。

だけど、どうしてもネガティブになってしまいます。
どうしても、何かにすがりたくなってしまいます。
涙が出てきてしまいます。

まだ自分自身でも整理がついておらず、こんな駄文で申し訳ありません。
こんな私に、何かメッセージを頂けないでしょうか。』

 











問題です

何か重大なミスを侵してしまったときに
明るく前向きでいることができる人と
自責で落ち込んでしまう人
果たしてどちらが前向きな人でしょうか?

正解は『落ち込んでしまう人』でした


人はミスを侵してしまったとき二つの考えが生じます
ひとつは『否認』ひとつは『認識』です

否認はいわば責任逃れの思考
『そんなはずはない』という現実逃避
『自分のせいではなく違う誰かのせい』という責任転嫁
『ミスを認めたくない』という曲がったプライドが成せる技
正しい意味でミスを認識できずに同じミスを繰り返してしまう人にありがちなことです
ミスを侵しても明るく前向きな姿勢でいることができる人というのは
気持ちのどこかでそのミスを否認している人が多いのですよ

『認識』はいわば責任を取る姿勢です
自分のミスを認め変わろうとする意思があるから
自尊心を傷つけて一旦落ち込むのです
同じ誤ちを二度起こさないように自らの自尊心に痛みを刻み込む作業ですね
正しく真正面から物事を捉えようとしているわけですから
それは後ろ向きではなく実は前向きな姿勢なのですよ

一番やってはいけないことは
落ち込むことを禁じてしまうこと
ネガティブな感情を否定してしまうと
ネガティブである自分を受け入れることができなくなってしまいます
落ち込むことは自尊心を回復させるために必要な大切なプロセスですので
そのプロセスを否定してしまうと自尊心は傷ついたままで放置になってしまうのです
傷つけばネガティブになってしまうのは健全なことであり
それを否定することは不健全なことなのですよ

変わりたいという願いがあるから落ち込むのです
また笑いたいという願いがあるから涙が出るのです
幸せになりたいという願いがあるから傷つくのです

その願いさえなくなってしまったら
人は落ち込むことも、傷つくことも、涙を流すこともなくなってしまうでしょう
傷つき、落ち込み、涙を流すということは
実は前向きである証なのですよ

ネガティブになってしまうことは決して悪いことではないのです
ネガティブな気持ちを自分自身で禁じないように
今はネガティブな自分を優しく許容してあげてください

今日降る雨は明日咲く花のため
その涙はいつか大輪の花を咲かせる雨となるでしょう








以上
DJあおいでした



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